【書評・感想】BANK4.0 未来の銀行【最新技術で銀行を設計する】

【書評・感想】BANK4.0 未来の銀行【最新技術で銀行を設計する】

書籍の紹介

BANK4.0 未来の銀行
ブレット・キング(著)、藤原遠(翻訳)、上野博(翻訳)、岡田和也(翻訳)
東洋経済新報社 / 2019年04月12日

概要

もし最新のテクノロジーを使って銀行システムを一から設計したらどうなるか?ということについて述べられています。現行の銀行システムは中世にフィレンツェのメディチ家が作ったものを継ぎ接ぎして進化してきたものであり、その骨格は変わっていません。テクノロジーの進化、特に昨今のAIの能力は根本的に銀行システムを変革することになりそうです。

銀行機能の位置づけ

預金、決済、融資など基本的な銀行機能は支店をベースとしたリアル店舗にアクセスすることが前提となってきました。しかし、もし最新テクノロジーで銀行システムを設計するなら必ずしも店舗や物理的なカードは必要なく、スマホ経由でこれらの機能を実現することがユーザにとって価値が高いと言えます。

テクノロジー企業

新しい形の銀行機能を提供する企業は必ずしも従来の銀行とは限りません。Amazon、Facebook、Alibabaといったテクノロジー企業は既に銀行とは比較にならない数の顧客情報を持っています。このような企業が銀行機能を組み込む形で自社サービスを提供するような形が今後の銀行のあり方ではないかと述べられています。例えばアレクサなどの音声アシスタントに買い物を頼むことで自動的に決済されるのと同じように、融資や資産運用などその他の銀行機能もユーザが意識せずにサービスの提供を受けられることが未来の銀行のあり方となります。