書籍
父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え
ジェイエル・コリンズ(著)、小野一郎(翻訳)
ダイヤモンド社 / 2020年01月22日
概要
企業に所属して毎月の給料で生活をする。一般的な生き方として我々は無意識に受け入れてしまっていますが、果たしてこのような生き方が唯一のものなのか?このような生き方は会社に依存しており、経済的に自立していないのでは?という問いに対して、筆者のお金と投資に関する考え方が展開されていきます。父が娘に伝える、というタイトル通り読みやすい文章で敷居も低いので投資経験の少ない方にもお勧めです。
経済的自立とは何か
筆者は経済的自立を「選択肢を持っていること」と定義しています。会社から支払われる給料に依存している人は嫌な仕事でも「やらない」という選択ができないというわけです。この経済的自立を達成するためには投資をして資産を増やし、生活費を資産の増加分(ここでは4%)で賄えることを達成基準としています。
どのように資産を蓄えるか
一口に投資といってもその対象は債権・不動産や株式など様々ですが、本書では投資信託を通した株式投資が最もスピーディかつ目標に到達できる確度が高いとしています。年金口座や税金優遇口座などの内容も多く出てきますが、本書は米国で運用を前提としているのでそのまま日本に当てはめることはできません。
大きな利益を生むためにはシンプルに投資すべきとも言っています。株価の短期的なトレンドを読むことは不可能で、頻繁な売買など複雑な投資をすることは長期的には利益につながらないことをデータを用いて示しています(バフェットは例外)。