書籍
ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学」 資産10兆円の投資家は世界をどう見ているのか
桑原 晃弥(著)
KADOKAWA / 2021年12月02日
書評
著者独自の視点でウォーレン・バフェットの考えをまとめた内容です。8つの哲学という切り口で複数の書籍からバフェットの言葉やエピソードを交えながら投資に対する向き合い方が整理されています。例えば短期ではなく「圧倒的長期」でものを見ると題された章では、日々の株価の上昇に気を取られるのではなく、その企業が投資に値するかどうかを見るべき、と言ったようなことが述べられます。
軽い文章のため短時間で読むことができますが、一方で同じ内容の繰り返しでちょくちょくデジャブを感じます。内容的には薄いと言わざるを得ません。本書のコンセプトから言って仕方ないかもしれないですが、文章の引用が非常に多いキュレーション的な側面がありますので、そもそも引用元の書籍を読んだようがいいと思いました。
最後に特に引用されていた書籍を載せておきます。バフェットの書籍だけでなく、師匠と言えるグレアムの書籍からも多く引用されていました。