はじめに
本記事では統計学の知識をつけるための一般書を、入門的なものや統計が生まれた歴史に関する書籍など複数の観点から挙げてみます。
ビジネスの現場だけではなくニュースを理解する上でも統計的な理解が必須になってきています。どういう本を読めばよいか分からないという方の参考になるように紹介してみます。
入門編
まずは入門編です。統計学がどういう学問であるのか、その使われ方や分析手法などを学ぶことができます。
統計学が最強の学問である
当時有名になった統計学シリーズの最初の書籍です。もう10年近く前の書籍になりますが、最初に読むには適していると思います。
統計学が最強の学問である
西内啓 (著)
ダイヤモンド社 / 2013年01月24日
ポイント
最強!最強!最強!
本書のシリーズは他にも3冊出版されています(実践編、ビジネス編、数学編)。
数学独習法
次は統計学だけではなく数学の4分野をざっくり概念的に説明している書籍です。文系の編集者が理解できるまで著者に聞きまくったとのことで、かなり概念的かつ平易な内容になっています。
数学独習法
冨島佑允(著)
講談社 / 2021年06月16日
ポイント
統計学を含めて代数学・幾何学・微積分といった数学を概念的に理解できる
書評
統計史
次は統計の歴史に関する書籍です。
統計の歴史
そのままのタイトルです。統計に対する一般的な批判に対して回答を与えることが目的で、16世紀の人口調査から統計の歴史を辿っていく内容です。
統計の歴史
オリヴィエ・レイ (著)、原俊彦(監修)、池畑奈央子(翻訳)
原書房 / 2020年03月24日
ポイント
統計の成り立ちと必要性を歴史的な観点から学ぶことができる
書評
歴史と統計学 ―人・時代・思想
こちらは日本の著者による書籍です。歴史と共に統計の意味が変わることをエピソードを交えながら解説されているようです。私は積読中。
歴史と統計学 ー人・時代・思想
竹内啓(著)
日経BP / 2018年07月25日
ポイント
歴史の中でどのように統計が変遷してきたのかを理解できる
読み物
次に読み物系の書籍を紹介します。
統計で騙されない10の方法
統計データの信頼性に加えて、人間が持っているバイアスによっていかにデータの解釈を誤ってしまうかということを豊富なエピソードを交えて解説されている書籍です。我々のような一般人だけでなく統計の専門家でもバイアスは避けられず、学会のような組織も構造的に問題を抱えていることが分かります。
統計で騙されない10の方法
ティム・ハーフォード(著)、上原裕美子(翻訳)
日経BP / 2022年05月20日
書評
まとめ
本記事では統計に関する入門書をいくつかのカテゴリから紹介してみました。まだ私自身読んでいない書籍もあります。統計学はビジネスマンに必須の学問となってきているので、今回紹介して書籍から知識をつけてみても良いかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。