【書評・感想】LIFE SHIFT2 ー 100年時代の行動戦略【教育・仕事・余暇を自由に行き来する生き方】

【書評・感想】LIFE SHIFT2 ー 100年時代の行動戦略【教育・仕事・余暇を自由に行き来する生き方】

書籍

LIFE SHIFT2 ー 100年時代の行動戦略
アンドリュー・スコット(著)、リンダ・グラットン(著)、池村 千秋(翻訳)
東洋経済新報社 / 2021年10月29日

評価

評価 :5/5。

書評

日本版への序文の中に本書の主張を簡潔にまとめた一文がありますので、まず引用します。

テクノロジーが急速に変化するなかで長い人生を生きる私たちにとって、健康、スキル、人生の目的、雇用、人間関係を維持することがいかに重要かを強調した。私たちがそのような生き方を実践するには、もっと柔軟な働き方とキャリアの道筋を選べる必要がある。

人生は3ステージ制(教育・仕事・余暇)を採用しているというのが一般的な解釈かと思います。最初の20年の教育期間で基礎的な能力を身につけ、続く40年ではその能力を活用して仕事をし、引退後に余暇の時間を楽しむという直線的なモデルでした。しかし、長寿化によって新たに得た時間を引退後だけに割り振る必要は必ずしもなく、もっと柔軟にステージを移行することも選択肢の一つであると述べています。一時仕事を中断して余暇の時間を楽しんだり、再度教育のステージへ移行して新たなスキルを身につけることも変化の激しい時代では有効な選択肢になり得ます。

このように柔軟な人生を設計するためには企業や教育期間など社会的な変化が必要になってきますが、現状はまだその端緒についたといったところです。3ステージ制の事態のように自分のキャリアを企業に任せっきりにしていてはダメで、主体的にキャリアを設計して新たな人生モデルを作り上げることを先陣を切って実行していく人から満足度の高い人生を歩めると述べられています。

明確に述べられてはいませんが、FIRE的な考え方と非常に相性が良いと感じました。教育・仕事・余暇という三つのステージを自由に行き来するような社会基盤が整っていない現状では、投資で経済的に自立することが強力な手段になり得ると思います。