【書評・感想】歴史を活かす力 人生に役立つ80のQ&A【何百年経ってもあまり変わらない人間】

【書評・感想】歴史を活かす力 人生に役立つ80のQ&A【何百年経ってもあまり変わらない人間】

書籍

歴史を活かす力 人生に役立つ80のQ&A
出口 治明(著)
文藝春秋 / 2020年12月17日

評価

評価 :4/5。

書評

著者がQ&A形式で様々な内容について歴史的な事例を交えながら回答していく書籍です(多分雑誌の連載をまとめたもの)。マネー、失敗、リーダー、大逆転、女性、宗教、戦争、ライフスタイル、アメリカ、日本と世界、という全然統一性のない10の章で構成されています。

本書全体を通して感じたことは、人間ってそんなに変わっていないんだなということです。歴史的な事象はなんとなく必然性を説明できないといけないみたいな雰囲気で教えられることが多いように思いますが、結構偶然や勢いで大きな出来事が起こってしまったという解釈がところどころにあります。

話し言葉に近い文体で読みやすく、数時間でサクッと読み終わります。特に人間やリーダーが判断を下すようなケースにおいて時代が変わっても通用する考え方を知ることができました。最後に、私が現在の国際関係に照らして一番腑に落ちた部分を引用します。日本が鎖国という極端な政策をとった背景について述べている部分です。

国内の政治がうまくいかないときの一番簡単な対処法が排外主義だからです。「この不幸な状況はあいつらのせいだ、けしからん」と批判の眼を国外にそらす。これは日本にかぎらず、危機に直面して国をまとめられない愚かな指導者の常套手段です。