書評

【書評・感想】サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット【投資と意思決定の考え方】

2022年1月9日

書籍

サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット

サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット
モーガン・ハウセル(著)、児島 修(翻訳)
ダイヤモンド社 / 2021年12月07日

評価 :4/5。

書評

お金の心理学と直訳できそうなタイトルですが、投資をする際の心構え的な観点での人間心理を20個の章に分けて述べられています。それぞれの章は独立しているので必ずしも最初から順番に読む必要もなく、気になったところから読むのもありです。

サイコロジーと言っているだけあって、投資をする上で必ずしも数学的に合理的な判断だけを推奨していないところなど大きく失敗しないような考え方が多いです。また、複利の概念は人間が直感的に理解しにくいものであることや、お金を多く持つことで得られる最高の豊かさとは何なのか、人生における目標や考え方は年を経るごとに変わっていくことを理解しておくべき、と言った非常に現実的なアドバイスを得ることができました。

本書はお金と投資に関する観点から人間の思考の傾向を議論しています。しかし、ここで学べる内容は必ずしもお金や投資だけではなく、人生や日常の意思決定の際にも有効な考え方になっているように思います