【書評・感想】教養としての「フランス史」の読み方【国民国家という理念はどのように生まれたのか】

【書評・感想】教養としての「フランス史」の読み方【国民国家という理念はどのように生まれたのか】

書籍

教養としての「フランス史」の読み方
福井憲彦(著)
PHP研究所 / 2019年09月24日

概要

「なぜフランスで国民国家の理念が誕生したのか」、「どのようにその理念を実際の国家に反映させたのか」。この二点について有史以前ケルト人が住んでいた時代から現代まで歴史の流れを追いながら解説しています。

国民国家はフランス革命後に形成された

国民国家という概念自体が新しいもので、18世紀のフランス革命後に徐々に現れてきました。ケルト人の時代から中世を経る中で徐々にフランスという国家が形成されていき、フランス革命において「自由」を掲げ社会が変化していきました。しかしこの「自由」も明確な定義があるわけではなく、当時は曖昧なものでした。またフランス革命で一度に社会が激変したわけではなく、帝政と共和政と交互に政体を変えながら徐々に国民国家としてのフランスに変化していく流れが詳細にまとめられています。